日記

VHSとベータマックス

僕の年齢(39歳)よりも年上の方であれば、ビデオテープには
一般に知られている形状のVHSというものと、それより小型の
ベータマックスというものがあったことをご存知でしょう。

テレビ番組を録画して後から鑑賞したいというニーズが高まった
時代に、VHSとベータマックスは、熾烈なシェア争いをしたこと
もご承知のことでしょう。

VHS側は、松下、東芝、日立などで、
ベータマックス側はソニー、そして、VHSが勝利を収めました。

ビデオデッキを持つ家庭のほとんどがVHSで、
ベータマックスはあまり見かけなかった記憶があります。
あの当時、ビデオデッキを数台持っているお金持ちの友人の家に
遊びに行った時に、どれもベータマックスでしたが、
あの時以来、ベータマックスにはお目にかかっておりません。

性能に注目してみますと、VHSよりもベータマックスのほうが
画質が良く、再生・録画のレスポンスも速いことから、
プロ用の機材としては普及していたのですが、
なぜ一般ユーザーには受け入れられなかったのでしょうか。

それは、「一般ユーザーの目線」に立っていなかったことが
原因として挙げられます。

「大衆は画質にはこだわらない」

という言い方が生まれたくらい、一般ユーザーは、
画質や音質よりも、録画時間の長さを重要視します。

VHSのほうがベータマックスよりも長時間録画できましたし、
「標準で2時間、3倍モードで6時間」という分かりやすさが
一般ユーザーの心をつかんだのでしょうね。

このように、たとえ画質など技術面で優れたものであっても、

「メリットの分かりやすさ、シンプルさ」

がないと一般ユーザーには受け入れてもらえないことが
よく分かります。

そんなベータマックスですが、2002年にデッキの生産終了、
そして先日2015年11月10日にカセットの生産終了が
発表されました。

作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。